出会い 01
ついてない。 今日一日どんな日だった? と訊かれたらそう答える。いや、もうついてないなんてそんな生優しいものじゃないけど、一言で言うならそうなる。 ついてなかったなぁ、と思いながら真っ直ぐに家に帰る気にはなれなかった。呑まずにはいられない…
遠回りのしあわせ〜You're my only〜
出会い 02
「じゃあ可愛いって言われるのは喜んでいいのかな」「可愛いという形容詞が嫌でなければ喜んでよ。褒め言葉として言ってるから」「じゃあ、ありがとう。格好いい立樹に言われるのは特に嬉しい」 そうだ。可愛いと言われるのは初めてじゃない。付き合ってきた…
遠回りのしあわせ〜You're my only〜
可愛い男 01
悠とはなぜだか気があい、時間が合えば呑みに行ったり、宅呑みをしたりするようになった。正直、彼女の唯奈と一緒にいるより気を使わないし、楽しい。 仕事柄ストレスとなることが多い俺は、唯奈に愚痴らずに悠に愚痴るし、唯奈と喧嘩したときも悠に愚痴っ…
遠回りのしあわせ〜You're my only〜
可愛い男 02
週末金曜日。 今日は悠といつもとは違うバーで呑む約束をしていた。 それなのに最後の電話が長引き、その処理をしていたら会社を出るのが30分も遅くなってしまった。 会社を出るときに悠にはメッセージを送っているけれど、少しでも早く着きたいと焦っ…
遠回りのしあわせ〜You're my only〜
結婚 01
それからは、アルコールが入るとキスをすることも増えた。 悠はそれに対して嫌がることもないし、なにか言うこともない。 それは俺とキスをすることが嫌ではないということだろう。 だけど悠からキスをしてくれることはない。 それがほんの少し悲しいけ…
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結婚 02
立樹から結婚すると聞いたのは、相談をうけてから1ヶ月後だった。 その日は立樹の部屋で宅呑みをしていた。 その最中に、結婚を決めたと聞いた。 その言葉を聞いたときは、頭が真っ白になった。 確かに結婚適齢期の男女が付き合っていたらそうなっても…
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新しい出会い 01
立樹に告白してから半年後、立樹は結婚した。 本当はとても辛かったけど、立樹にお願いされたこともあり結婚式に出席した。 サテンシルバーのフロックコートを着た立樹はいつもよりも数十倍格好良くて惚れ直した。 だけど、「新郎立樹。あなたはここにい…
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新しい出会い 02
「座ってもいい?」 俺の隣の席を指差し言うので、とりあえず頷く。 この人が出会いを求めているのか、単に呑み友のような感じなのかわからないけど、どちらでもいいと思ったからだ。ただ、セフレだけはお断りだけど。 その人が隣に座ると、それを見てあき…
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忘れられない 01
省吾さんと付き合いだして1ヶ月が経つ。 週末の土曜、日曜のどちらかはデートしている。 水族館、動物園、プラネタリウム、夜景スポット、テーマパーク。この1ヶ月に行ったところだ。 いわゆるデートスポットだ。 まだおうちデートはしたことがない。…
遠回りのしあわせ〜You're my only〜
忘れられない 02
翌日は省吾さんとデートの約束だった。 今日は港町の異人館通りへ行ってお昼は中華街で飲茶をする予定だった。 待ち合わせは異人館通りの最寄り駅。 お互いの家は遠いのでデートのときはいつもこうやって出かける先の最寄り駅で待ち合わせをする。 そし…
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一番大切な人 01
「マジで別れたの? いい人だったんだろ?」 省吾さんと別れた日、大翔に立樹に送ったように一言「別れた」とメッセージを送った。 そして翌日大翔から驚きのスタンプとともに、話しを聞くとメッセージが来た。 立樹は淡々とした一言だったけれど、もし…
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一番大切な人 02
寿退社する人のために送別会の帰りだった。 一件目の居酒屋を出て二次会へ繰り出す人たちを送り出し、俺は帰途についた。 こういったとき二次会へ行くことも結構あるが今回は疲れていて一次会のみの出席にした。 今週は月末ということで質の悪い延滞者の…
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