神様、DV彼氏と別れて幸せになれますか?

出会い

 金曜日の夜。 一昔前なら華金などと言ったのだろうか。いや、今も言うのだろうか。 どちらにしても係長になってから忙しくて、最早定時が何時だかわからない。 大体毎日21時頃に会社をでることが多いから、自分の定時は21時なのかもしれない。そんな…

心がしょんぼり

 律くんが帰った後、さっきまでいた人の温もりが消えてしまったことで寂しさを感じてしまったりもしたが、律くんとは友人でもなんでもない。単なるご近所さんだ。 そんな彼がいなくなったからと言って寂しさを感じるなんておかしいのに、昨夜ほんの少し一緒…

終わりの始まり

 今日はいつもより帰りが遅くなってしまった。もはや俺の定時となっている21時に帰ることはできず、22時になってやっと会社を出ることができた。今日が金曜日で良かったと思う。これが週半ばなら、疲れがとれずキツイ。 電車を降りてマンションまでの道…

元彼

 直樹さんが出ていってもソファに座ってスマホを眺めている。今日は早朝に起きてからずっとそうやってスマホを見ている。 時間はもう14時を過ぎていて、賢人からはなんの連絡もない。 出ていけと言ったのは気が高ぶっていたからじゃなく、本当に出て行っ…

光に向かって

 直樹さんに背中を軽く押されマンションまで戻ってきた。 まだ直樹さんの元彼がいるのでは、と思うと足がすくんだ。それを見た直樹さんは「大丈夫。もういないよ」と優しく声をかけてくれたのでなんとか歩くことができた。「今、温かい飲み物いれるから待っ…

エピローグ

 律くんと心を通わせてから3週間。 その間、律くんの元に彼氏? からの連絡は一度もない。 でも、持って出た手荷物だけではさすがに足りないし、別れるのなら荷物は全部出してしまいたいと彼氏が仕事に行っている間に有給を使って取りに行っていた。 ほ…